ウェブサイトを作ったまま活用できていない会社へ

ウェブサイトを作ったまま活用できていない会社へ

26/03/13 23:16

ウェブサイトは、ただ会社情報を置いておく場所ではありません。 企業の商売を支える情報の土台であり、顧客との接点を整え、日々のやり取りを蓄積し、営業や提案の質を高めていくための基盤です。 そう考えると、ウェブサイトを活用することは、広い意味での「EC化」の入り口でもあります。 ここで言うEC化とは、単にECサイトを作ることではありません。 商品情報、問い合わせ、提案、比較検討、顧客対応、受発注につながる流れを、少しずつデジタル上で扱えるようにしていくことです。

ウェブサイトはある

会社案内も載っている。
サービス紹介のページもある。
それでも、営業や問い合わせ、受注の流れの中で十分に活用できていない。
そうした企業は少なくありません。

公開した当初は期待していても、気づけば更新は止まり、問い合わせは増えず、日々の営業活動ともつながらない。結果として、「一応あるだけ」の存在になってしまう。
これは珍しいことではなく、多くの企業で起きていることです。

ただ、本来ウェブサイトは、ただ会社情報を置いておく場所ではありません。
企業の商売を支える情報の土台であり、顧客との接点を整え、日々のやり取りを蓄積し、営業や提案の質を高めていくための基盤です。

そう考えると、ウェブサイトを活用することは、広い意味での「EC化」の入り口でもあります。
ここで言うEC化とは、単にECサイトを作ることではありません。
商品情報、問い合わせ、提案、比較検討、顧客対応、受発注につながる流れを、少しずつデジタル上で扱えるようにしていくことです。

ウェブサイトが活かされないのは、作った後の使い方が決まっていないから

ウェブサイトが活用されない理由は、見た目が悪いからとは限りません。
多くの場合、本当の問題は「公開後にどう使うか」が決まっていないことにあります。

たとえば、こんな状態になっていないでしょうか。

  • 更新する人が決まっていない

  • 何を追加すべきか社内で整理されていない

  • 問い合わせや営業現場の情報がサイトに反映されない

  • アクセス解析を見ても、改善行動につながらない

  • サイトが営業や顧客対応と切り離されている

この状態では、どれだけ立派なサイトを作っても活用は進みません。
なぜなら、ウェブサイトは作った瞬間に価値が生まれるものではなく、日々の商売の中で使われ、育てられて初めて価値を持つものだからです。

活用されるウェブサイトは、商売の流れとつながっている

ウェブサイトが本当に役に立つのは、営業や問い合わせ対応とは別の場所にあるからではありません。
むしろ逆で、日々の商売の流れとつながっているときにこそ力を発揮します。

営業担当が毎回説明していること。
顧客から何度も聞かれること。
提案時によく比較されるポイント。
導入前に不安に思われやすい点。
納品後によく起きる質問や相談。

こうした情報は、本来すべてウェブサイトに載せていけるものです。
それが整理されていくと、顧客は知りたい情報に早くたどり着けるようになり、営業側も同じ説明を何度も繰り返さずに済みます。

つまり、ウェブサイト活用とは、見栄えを整えること以上に、会社の中で発生している知見を、顧客にも使える形に変えていくことです。
これはまさに、商流や顧客接点をデジタル化していく広義のEC化そのものです。

EC化は「購入機能を付けること」だけではない

EC化という言葉を聞くと、ネットショップの構築を思い浮かべる方も多いかもしれません。
もちろん、それもEC化の一部です。
ですが、企業の現場で本当に重要なのは、そこに至る前段階が整っているかどうかです。

商品やサービスの情報が整理されているか。
顧客が比較検討しやすい状態になっているか。
問い合わせしやすい導線があるか。
過去のやり取りや質問が蓄積されているか。
営業担当だけが知っている情報が、会社の資産として残っているか。

こうした基盤が弱いまま、購入機能だけ付けても活用は進みません。
逆に言えば、いま受発注をすべてオンライン化していなくても、こうした部分を整えていくこと自体が十分にEC化です。

ウェブサイトを活用するというのは、単に集客することではなく、
商売に必要な情報や接点を、再利用できる形で蓄積していくことでもあります。

まず必要なのは、「何のために使うサイトか」をはっきりさせること

ウェブサイト活用を進めたいなら、最初に確認すべきなのは「どんなサイトに見せたいか」ではありません。
「このサイトを通じて、何を前に進めたいのか」です。

たとえば目的は、次のように整理できます。

  • 新規顧客との接点を増やしたい

  • 問い合わせ対応の質を上げたい

  • 営業の説明負担を減らしたい

  • 商品やサービスの比較検討をしやすくしたい

  • 既存顧客への案内やサポートを効率化したい

  • 将来的な受発注のデジタル化につなげたい

この目的が曖昧なままだと、何を載せるべきかも、どこを改善すべきかも決まりません。
逆に目的がはっきりすると、ウェブサイトはただの広報物ではなく、商売の流れの中で役割を持った道具になります。

コンテンツは新しく作るより、現場から移していくほうがいい

ウェブサイトを活用しようとすると、「何か新しい記事を書かなければならない」と考えがちです。
ですが実際には、社内にはすでに載せるべき情報がたくさんあります。

  • 営業資料で毎回説明している内容

  • 顧客から繰り返し届く質問

  • 提案時によく話す比較ポイント

  • 導入前によく出る不安や懸念

  • 導入後に必要になる使い方や注意点

  • 現場で共有されているノウハウ

こうした情報は、もともと商売の現場で使われているものです。
それをウェブで読める形に整理していくだけでも、サイトの価値は大きく変わります。

つまり、ウェブサイト運用とは、ゼロから何かを生み出すことではなく、
すでに社内に存在している知見を、顧客接点に変えていく作業です。

この発想があると、EC化は一気に現実的になります。

データを見る目的は、報告ではなく改善の判断をするため

アクセス解析の数字を眺めて終わってしまうのも、よくある状態です。
けれど本来、データは報告のためではなく、改善の判断に使うためにあります。

たとえば、次のような見方ができます。

どのページがよく読まれているのか。
どのページで離脱が多いのか。
問い合わせ前に見られている情報は何か。
検索流入が多いテーマはどこか。
重要なのに読まれていないページはないか。

さらに、本当に役立つのはアクセスデータだけではありません。
問い合わせ内容、営業現場の反応、顧客がどこで止まるか、どの情報があると話が早いか。
こうした現場の情報と合わせて見ることで、はじめて改善の優先順位が見えてきます。

ここでも大切なのは、データを難しく扱うことではありません。
顧客がどこで迷い、どこで動きやすくなるのかを知ることです。
その積み重ねが、サイトを商売に役立つものへ変えていきます。

活用を進めるなら、現場の負担を増やさないことが大前提

理想だけを言えば、毎週記事を書き、毎月改善し、細かく分析するのがよいのかもしれません。
しかし実際には、多くの企業で専任の運用担当がいるわけではありません。
営業もサポートも日常業務で忙しく、サイト運用は後回しになりがちです。

だからこそ、ウェブサイト活用やEC化は、現場の負担を増やしすぎない形で進めるべきです。

たとえば、

よくある質問を3つだけ公開する。
営業資料の一部をページにする。
問い合わせの多い内容を月1本だけ記事化する。
重要ページの導線だけ見直す。
顧客が迷いやすい箇所だけ先に補足する。

この程度でも、続ければ十分に変化が出ます。
大切なのは一気に完成させることではなく、日常業務の中で生まれる情報を、少しずつデジタル上に残していくことです。

すぐに始められる見直しポイント

ウェブサイトを「あるだけ」の状態から抜け出したいなら、まずは次のような点を見直すのが現実的です。

まず、顧客からよく聞かれることを整理すること。
それはFAQにもなりますし、営業の補助資料にもなります。

次に、問い合わせ前に見てほしいページを明確にすること。
顧客が必要な情報に先に触れられるだけで、話の質が変わります。

そして、どのページが比較検討の役割を持つのかを整理すること。
商品説明だけでなく、「なぜ選ばれるのか」「どう違うのか」が見えるページは重要です。

さらに、更新の責任者と更新単位を決めること。
「時間があるときにやる」では止まります。
月1回でもよいので、誰が何を反映するかを決めるだけで前に進みやすくなります。

最後に、アクセス数だけではなく、その先の行動を見ること。
見られているかどうかだけでなく、問い合わせ、比較検討、再訪問につながっているかを見るべきです。

まとめ

ウェブサイトを作ったまま活用できていない会社は少なくありません。
ですが、それはサイトが無意味ということではなく、公開後にどう使うかが設計されていないだけのことが多いのです。

本来、ウェブサイトは会社案内を置いておく場所ではありません。
営業、問い合わせ、提案、比較検討、顧客対応の中で生まれる情報を蓄積し、整理し、再利用するための基盤です。

そして、それを少しずつ進めていくことは、広い意味でのEC化でもあります。
EC化とは、単に購入機能を付けることではなく、商売に必要な情報と接点をデジタル上で扱えるようにしていくことだからです。

いきなり大きく変える必要はありません。
まずは、すでに社内にある情報を見つけ、それを顧客に届く形へ移していくこと。
その積み重ねによって、ウェブサイトは「作っただけのもの」から、「商売を支えるもの」へと変わっていきます。


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