最新SEOではページURLに日本語を使うのが推奨されている理由【Google公式も明言】

最新SEOではページURLに日本語を使うのが推奨されている理由【Google公式も明言】

26/06/05 12:52

かつては「URLは英数字(ASCII)のみで構成するのがSEOに良い」と考えられていました。しかし現在では、Googleの公式ドキュメントにおいて、ユーザーの言語(日本語など)に合わせたURLの使用がむしろ推奨されています。本記事では、なぜ日本語URLが推奨されるのか、SEOへの影響、そして実装方法とその落とし穴までを解説します。

Googleは「オーディエンスの言語をURLに使用すること」を明確に推奨

Google検索セントラルの「URL構造のベストプラクティス」には、次の項目があります。

【公式引用元】Google検索セントラル「URL構造のベストプラクティス」

  • オーディエンスの言語を使用する: オーディエンスの言語にある単語(必要に応じて文字変換を取り入れながら)をURLに使用します。たとえばオーディエンスが日本語で検索している場合は、URLに日本語の単語を使用します(例:https://example.com/ペパーミント)。

  • 必要に応じてパーセントエンコードを行う: ASCII以外の文字はパーセントエンコードを行います。

補足:以前のドキュメントでは「UTF-8エンコード」という表現が使われていましたが、現行版では「パーセントエンコード」に統一されています。正確には、URLのバイト列をUTF-8で表現し、それをパーセントエンコード(%E6%97%A5のような形式)するという関係です。

つまり、日本語ユーザーには日本語URL、タイ語ユーザーにはタイ語URLというように、オーディエンスの言語をURLに使うことが公式に推奨されています。

なぜ日本語URLがSEO・UXに良いのか?

1. ユーザーの直感的理解とクリック率(CTR)

日本語で検索するユーザーにとって、https://example.com/日本語商品https://example.com/item123 よりも内容を直感的に理解しやすく、信頼感につながります。Googleは検索結果でクエリと一致するURL内の語を強調表示することがあり、CTRに寄与しうると考えられます。

2. 検索キーワードとの一致(ただし効果は小さい)

URLにキーワードが含まれることはクエリとの関連シグナルになり得ますが、その効果はごくわずかです。GoogleのJohn Mueller氏は、URL内のキーワードは「非常に軽微なランキング要因」で、コンテンツがインデックスされた後はほぼ影響しないと明言しています。日本語URLの主たる価値は、ランキングそのものより可読性・UXにあると理解するのが適切です。

3. Googlebot・ブラウザの完全対応

かつては非ASCII文字がリンク切れや読み込み不具合の原因になることもありましたが、現在のGooglebotや主要ブラウザはUTF-8に完全対応しています。

「URLが読みにくくなる」問題はどこまで解消したか

日本語はパーセントエンコードされると、次のような文字列になります。

https://example.com/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E5%95%86%E5%93%81
(= 日本語商品)

多くのブラウザのアドレスバーやSNSのリンクカードでは「日本語商品」とデコード表示されるため、ユーザーがエンコード文字を目にしない場面は増えています。

ただし、完全に問題が消えたわけではありません。 以下の点には注意が必要です。

  • プレーンテキストのメール、一部のチャット/SNS、解析ツール、古いシステムでは、生のパーセントエンコード列がそのまま表示・記録されることがある。

  • 漢字1文字はエンコードで9文字(3バイト×%XX)に膨らむため、長い日本語スラッグはURLが極端に長くなる。

  • コピー&ペースト先によってはエンコード列がそのまま貼られ、可読性が落ちる。

対策:日本語スラッグは短く、要点を表す数語にとどめるのが実務上の落としどころです。

実装:日本語対応スラッグ生成

スラッグとは? URLの一部としてページや記事を識別する短いテキストです。

https://example.com/products/日本語商品
                              ^^^^^^^^ ← この部分がスラッグ

参考実装(TypeScript)

typescript

function generateUrlSlug(input: string): string {
  return input
    .normalize('NFKC')          // 全角英数字→半角、互換文字を正規化
    .trim()
    .toLowerCase()              // 大文字→小文字
    .replace(/[\s_]+/g, '-')    // 空白・アンダースコアをハイフンに
    // 残す文字:英数字 / ひらがな / カタカナ(ヴ含む) / 長音符ー / 漢字 / 々(踊り字) / ハイフン
    .replace(/[^-a-z0-9\u3005\u3041-\u3096\u30A1-\u30FA\u30FC\u4E00-\u9FFF]/gu, '')
    .replace(/-+/g, '-')        // 連続ハイフンを1つに
    .replace(/^-+|-+$/g, '');   // 先頭・末尾のハイフンを除去
}

変換例:

"日本語 商品 1"        → "日本語-商品-1"      // NFKCで全角1→半角1
"Phone Case 3000-10A"  → "phone-case-3000-10a" // 小文字化・空白→ハイフン
"様々な ヴィンテージ"   → "様々な-ヴィンテージ" // 々・ヴも保持

文字範囲のポイント(取りこぼし対策)

  • 漢字は \u4E00-\u9FFF(CJK統合漢字ブロック全体)でカバー。\u4E00-\u9FAF では末尾の漢字を取りこぼします。

  • 々(U+3005、踊り字) を含める。除外すると「様々」「人々」が壊れます。

  • ヴ(U+30F4) はカタカナ範囲 ァ-ン(〜U+30F3)の外なので、\u30A1-\u30FA まで広げて含めます。

  • 長音符 ー(U+30FC) は単独で許可。カタカナ範囲を \u30FC まで連続指定すると、間にある ・(U+30FB、中黒) まで誤って許可してしまうため、\u30FC だけを別に足すのが安全です。

スラッグ生成のルール整理

  • 前後の空白は除去する

  • 全角英数字は半角に正規化する(NFKC)

  • アルファベット大文字は小文字に変換する

  • 空白・アンダースコア(_)はハイフン(-)に変換する

  • 連続するハイフンは1つにまとめる

  • 先頭・末尾にハイフンを残さない

  • 残す文字は「英数字・ひらがな・カタカナ・漢字・々・長音符ー・ハイフン」のみ

  • 絵文字・記号・特殊文字は使用しない

用語の注意:長音符「ー」(U+30FC)はハイフンではありません。 コーヒー・データなど語の一部として保持します。一方、全角ハイフン「-」(U+FF0D)はNFKCで半角「-」に正規化されます。両者は別物として扱ってください。

まとめ:URL最適化の新常識


昔の考え

今の考え

言語

URLは英語にすべき

ユーザーの言語に合わせてよい(日本語OK)

非ASCII

避けるべき

UTF-8対応で、むしろ推奨されるケースも

キーワード

意味がない

関連シグナルにはなるが効果は小さく、主眼はUX・可読性

日本語URLは「SEO順位を直接押し上げる魔法」ではなく、ユーザーにとって分かりやすいURLを実現する手段です。可読性・CTR・UXの向上に効く一方、エンコード時の長大化や表示環境による読みにくさには配慮し、短く意味の通るスラッグを設計しましょう。

実例:日本語URLを使うサイト

  • 日本語版Wikipedia: https://ja.wikipedia.org/wiki/日本語 — 最も確実で読みやすい日本語URLの代表例。

  • 多くの商用サービスでも、SEOとUXの両立のために日本語スラッグを採用する事例が増えています。


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