ビヨンドウェブの機能を既存のウェブサイトやECサイトで活用することは可能でしょうか。 特に複数のウェブサイトを運営している場合にビヨンドウェブのカスタマージャーニー機能などを複数のサイト間で活用したいというご要望を多くいただきます。
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ビヨンドウェブの機能を他のサイトに組み込むことについて、よくご要望をいただくのですが、これは簡単な作業ではありません。
ビヨンドウェブは、EC機能、ウェブサイト構築、AI、そしてWEB接客ツールが一体となった統合プラットフォームであり、それ自体が全体として一貫性のあるシステムとして設計されています。そのため、他の既存サイトにその一部の機能を追加することは、単純なプラグインやウィジェットの設置とは異なります。
具体的には、ビヨンドウェブはユーザー行動の分析やデジタル上での最適なおもてなしを提供するために、データの流れやシステム間の連携が緊密に結びついています。既存のサイトに部分的に組み込む場合、これらの連携がうまく機能しない可能性が高く、十分なパフォーマンスや期待される結果が得られないリスクがあります。
ですので、「他サイトにビヨンドウェブの機能を組み込むことは、技術的な制約や設計上の理由から、難しい」とお伝えさせていただいております。その代わり、ビヨンドウェブを新規のプロジェクトとして採用いただくことで、その真価を最大限に発揮できると確信しています。ビヨンドウェブを最適に活用するためには、全体的な統合の検討が必要であることをご理解いただければ幸いです。
例えば、トップページや会社概要ページ、サービス紹介ページのような静的ページは完全に移行することが可能です。
これはSEOパワーもデザインも損失なく移行可能であることを意味します。
しかしながら、ユーザーのリクエストやデータベースからの情報取得に基づいて、サーバーサイドでコンテンツが生成されるページ、例えばショッピングサイトのプロダクトページ(商品の在庫状況や価格が変わる)や、投稿ページについては、完全な移行が難しいことがあります。
ビヨンドウェブの投稿ページはURL構造がSEO的に最適なものになるように設計されているため、他のプラットフォームのURL構造と同一になるとは限りません。
その場合はSEOパワーの一時的な損失が予想されますので慎重に検討することが必要です。
カスターマージャーニーのカスタマーの名前のみ、共有は可能です。
ただしカスタマーの名前を共有するサイトは、それぞれ同じドメイン、サブドメインでホストされている必要があります。
shop.example.com
blog.example.com
または
example.com/jp
example.com/en
のように、サブドメインやディレクトリが違っても、同じドメインを持っていれば、カスタマー名を共有することが可能です。
しかしながら、ビヨンドウェブは単独で一貫性のあるシステムとして設計されていますので、複数のビヨンドウェブ間のデータ共有には対応しておりません。
カスタマー名が共有されるのもので、カスタマージャニー分析データが自動で連携されるものではありません。
現在のところ、標準では対応しておりません。
複数のビヨンドウェブのデータを顧客マスタを軸に統合する「ビヨンドウェブマスター」の提供準備を進めておりますが、具体的な提供開始時期はまだ決まっておりません。
例えば、「コーポレートサイト」と「採用サイト」などを一つのビヨンドウェブで運営することは可能でしょうか。
サイトの切り分けはディレクトリベースでの対応のみとなります。例えば、example.com/site1/やexample.com/site2/のように、異なるディレクトリを使用してサイトを分けます。
複数のサイトを異なるデザインやUIで運営する場合、これらの切り分けは有償でのカスタマイズ対応となります。標準では共通のデザインとなりますが、個別のカスタマイズをご希望の場合は、別途ご相談ください。
動的ページの階層構造は3階層まで対応可能です。そのうち、1階層目がサイトの切り分けに使用されるため、各サイトで持てる動的ページカテゴリは1階層、そしてその下に紐づくページやアイテムも1階層のみとなります。具体的には、example.com/site1/category/pageのような構造が可能ですが、example.com/site1/category/subcategory/pageのような2階層以上のカテゴリ構造はサポートされません。