自社資産を活かし、顧客との接点を広げるために、今すぐ始める情報発信

自社のことをまだ知らない未来の顧客に、どう出会うか?その答えは、情報を発信し、「見つけてもらえる仕組み」をつくることです。特に商社などの企業は、メーカーにはない現場視点の情報資産を持っています。それらをデジタル化し発信することで、検索・引用・紹介といった接点を自然と生み出すことが可能になります。
はじめに
ビヨンドウェブを通じて情報を見える化した次のステップは、「顧客との接点をどう増やすか」です。今の時代、ただ“良いサービス”を提供しているだけでは選ばれません。見つけてもらえる仕組み、つまり「検索される」「引用される」「紹介される」状態を作っていくことが不可欠です。
この記事では、社内に蓄積された情報を活用し、顧客との接点をデジタル上でどう増やしていくかを解説します。
なぜ顧客との接点を増やす必要があるのか?
- 顧客はまず「検索」から入ってくる
- 発信がなければ“存在しない企業”と同じ
- 情報発信は営業・採用・信頼構築の入口になる
自社資産を“発信可能な価値”に変える
特に商社のような企業は、メーカーにはない「現場視点」を持っています。
- 現場での使い方やコツ
- 顧客のリアルな声や反応
- 商品の“意外な使い方”
これらは検索ニーズが高く、SEOやAI検索に強いコンテンツになります。動画・投稿・現場レポートなどで発信することで、見つけられる企業になります。
接点を増やすための4つのアプローチ
1.SEO対策
- 顧客が使う言葉を意識したタイトル・構成
- 投稿が資産として検索流入を生み続ける
2.AIによる意味検索対応
- 曖昧な検索でも関連情報にたどりつける
- 投稿がAIに分類・学習される
3.サイテーション(引用)獲得
- SNS・メディアに引用されやすい投稿構成
- 実用性・共感・体験がカギ
4.被リンク営業
- 「紹介しやすい記事」があれば営業として活用可能
- メディア・YouTuber・提携企業への展開も現実的
投稿とSEOは役割を分ける
投稿担当:現場情報を投稿(例:現場の声・動画・顧客からの質問と解答・商品情報・キャンペーン情報・最新事例など)
SEO担当(専任):投稿担当が投稿した情報を加味し、検索キーワード設計、記事のリライトなど)
おわりに
顧客との接点を増やすとは、“営業活動を発信で代替する”仕組みづくりです。
まずは現場から投稿し、そこにSEOやAIの専門性を重ねることで、発信が“顧客との出会い”になります。次回はステップ③「顧客エンゲージメントを高める」に進みます。

上宇宿 淳
株式会社レガシス代表取締役 ビヨンドウェブ販売責任者 起業家・2社経営、6社社外取締役、数社の顧問を担当