DXの第一歩は、日常業務で生まれている「情報」に目を向けることから

DXと聞くと、難しいシステム導入や大きな投資を想像する方も多いかもしれません。ですが、本質は“情報をどう扱うか”にあります。日々の業務で自然と生まれている情報を、デジタルで蓄積し、使える形に変えていくことこそが、最も実用的で確実な第一歩なのです。
情報は、すでにあなたの現場で生まれている
現場には、気づき・判断・ノウハウ・工夫といった“意味のある情報”が、日々の仕事の中で確実に生まれています。
たとえば:
- 「なぜこの仕入先を選んでいるのか?」
- 「このお客様はなぜこの商品を使っているのか?」
- 「過去にこういう対応で失敗したから、今はこうしている」
- 「この部品は現場の職人さんに人気がある」
- 「この販売店はFAXの方がレスが早い」
- 「この作業はこうやると時短になる」
- 「新人がここで必ずつまずく」
これらはすべて、その会社だけが持つ“かけがえのない情報”です。しかし、それが誰の目にも触れずに消えていく。これが、今多くの現場で起きている現実です。
その情報は、あなたの会社では「当たり前」になっている
人は、慣れていることに価値を見出しにくいものです。だからこそ、現場の知見や判断が、「あたりまえ」として見過ごされがちです。しかし外部から見れば、それはその会社ならではの強みそのもの。
- どんな時に、どんな判断をしているか
- どの商材に、どんな理由で自信を持っているのか
- どんな関係性で顧客と信頼を築いているのか
こうした情報は、言語化・データ化されることで初めて組織の資産として活かせるようになります。
情報を「価値」として扱う企業へ
情報は“再利用”されてこそ価値になります。
- 「誰かの知見」に頼らなくても情報が引き出せる
- 「過去のやり取り」が、AIの学習材料になる
- 「経験がなくても提案できる」仕組みが実現する
それを可能にするには、日常的な行動の中で生まれる情報を、言語化し、整理し、蓄積し、活用できるようにすることが必要です。
会社の持つ力が、100%から120%へと引き出される
何か特別なことをするのではなく、“もともとあった知見”に、組織として気づき、再設計していく。それが、本来持っていた力を最大限に発揮する土台になります。さらに、そうして蓄積された情報は、将来的にはAI活用や自動化といった高度なテクノロジーとの融合に活かされます。
- 「誰かの知見」に頼らなくても情報が引き出せる
- 「過去のやり取り」が、AIの学習材料になる
- 「経験がなくても提案できる」仕組みが実現する
つまり、情報を価値として扱う文化が企業を変えるのです。
まずは、毎日当たり前に行っている“日報”から
大きな変革は、特別なことから始まるのではありません。今すでに行っている、日報や報告、そこから始めるのが一番現実的です。ただ書いて終わる日報を、「残り、使われ、役立つ」情報に変える。これが、情報資産化・組織力強化・DXの本当の第一歩です。
今後、情報をどう活かしていけばいいのか?
もっと詳しい方法が知りたい方には、私たちがまとめた情報をご案内致します。
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上宇宿 淳
株式会社レガシス代表取締役 ビヨンドウェブ販売責任者 起業家・2社経営、6社社外取締役、数社の顧問を担当