
ECサイトの商品SEO:タイトル・H1・メタディスクリプション・キーワードの考え方と書き方
#ECサイト #BtoB #商品ページ #書き方 #SEO
ECサイト構築やECサイトへの商品登録を行う際、数ある商品ページにどのようにタイトルやH1を記載すればよいのか悩むことがありませんか?「タイトルタグとH1タグの違いは?同じでもよい?」「メタディスクリプションって何?」ECサイトの商品ページSEOで抑えるべき要点を、初めての方にもわかりやすく解説します。
まず知ってほしいこと
SEOもLLMOも「テクニック」ではありません。
SEO = 検索エンジンに評価されるための小手先の工夫
LLMO = AIに都合よく学習・引用されるための裏技
…ではありません。
どちらも本質は同じです。
「このページは”何についてのページで、
誰にとって、どんな価値があるのか”を
文章としてきちんと説明できているか」
これができていないページは
検索順位が安定しない
類似商品に埋もれる
AIに要約・引用されない
という状態になります。
この本質をおさえた上で、正しくEC商品ページのSEO施策を実行しましょう。
今回説明するのは
タイトルタグ
H1タグ
メタディスクリプション
商品説明
に何を記載すればよいのか、ということ。
なぜタイトル・H1・メタディスクリプションが重要なのか
① 人間のため
検索結果で最初に読む文章
「これは自分の探している商品か?」を判断する材料
② 検索エンジンのため(SEO)
ページの主題を理解するための“要約情報”
特に タイトルとH1の整合性 は重要
③ AI(LLM)のため(LLMO)
LLMはページ全体を読む前に
「このページは何者か」をここで判断するタイトル・H1・説明文が曖昧だと
→ 要約されない / 引用されない
大規模EC商品で一番よくある失敗
❌ 商品名が”型番”+”名称”だけ
例:
ABC-1234 電源XYZ-88 フィルター
→ 型式をしっている人間にしか意味が伝わらない
❌ 似たようなタイトルが大量に存在する
例:
ステンレスボルト M8ステンレスボルト M10ステンレスボルト M12
→ 検索エンジンから見ると
「どれも同じようなページ」に見える
❌ キーワードを意識しすぎて不自然
例:
ステンレスボルト M8 ステンレス ボルト M8 ネジ SUS ボルト…
→ 人にもAIにも「読みにくい」「信用できない」
まずおさえておくべき「1ページ1メッセージ」
そのページは何を一番伝えたいのか?
以下の質問に1文で答えられるかが重要です。
「この商品(このページ)は、
誰が、どんな目的で使うものなのか?」
例:
設備保全担当者が、屋外設備で使う耐食性ボルトを探している
初めて購入する人が、用途を間違えずに選びたい
この「答え」が
タイトル・H1・メタディスクリプションの“芯”になります。
※ 本ガイドラインは一つの指標であり、絶対的な正解ではありません。サイトの特性やユーザーの反応に合わせて、柔軟に最適解を模索してください。
タイトル(title)に書くべきこと
タイトルの役割
検索結果で一番目立つ
ページの正式名称
タイトルに含めたい要素
商品・カテゴリの正式名称
型番・ブランド名(指名検索・型番検索があるなら)
他と区別できる特徴
購入決定時に間違えてないけない仕様
用途・シーン(可能なら)
Title 良い例
SUSメーカー 304-B820 ステンレス 六角ボルト M8×20mm 50本入 | 屋外・沿岸部向け 高耐食仕様
Title 悪い例
ステンレスボルト M8 |ボルト通販
大規模EC向けの考え方
「左側」に重要情報を詰め込む
「指名買い」と「一般検索」の両方を拾う
「仕様(スペック)」を具体化する
商品ページタイトルおすすめテンプレート
大規模ECで成果が出やすい標準的なタイトルフォーマットはこちら
[ブランド/メーカー] [型番] [商品名] [主要スペック(サイズ・材質)] [入数] [ベネフィット/用途]
具体例: SUSメーカー 304-B820 ステンレス 六角ボルト M8×20mm 50本入 | 屋外・沿岸部向け 高耐食仕様
H1(ページの大見出し)に書くべきこと
タイトルを一生懸命考えた後、H1が登場し「何書けばいいの?」となる、最初は皆が悩むポイントです。
H1についてタイトルとの違いを軸に説明します。
H1の役割、タイトルとの違い
商品タイトル(Titleタグ)が「集客・検索用」であるのに対し、ページ内のH1タグは「情報の確定・納得用」と役割を分けるのが大規模ECの定石です。
商品タイトルは検索エンジンやモール内SEOのために情報を詰め込みますが、ページに辿り着いたユーザーにとって、そのままの長いタイトルがH1(大見出し)にあると「結局、何の商品なのか」が瞬時に伝わりにくい場合があります。
H1を設計する際のポイントは以下の3点です。
情報の引き算 で視認性を高める(シンプルにする)
型番とスペックを主役にする
広告用のキャッチコピーや「送料無料」などの文言はH1から排除するべき
H1 よい例
ステンレス六角ボルト M8×10mm(SUSメーカー 304-B820)
H1 悪い例
屋外設備でも安心して使えるステンレス六角ボルト M8
商品ページH1タグおすすめテンプレート
おすすめH1フォーマットは
[ブランド/メーカー] [型番] [商品名] [主要スペック]
LLMO的に重要な理由とポイント
LLMはH1を「このページの主張」として扱う
従来のSEOは「キーワードの出現回数」を気にしていましたが、LLMOは「構造化されたデータの正確性」を気にします。 H1を「そのページで最も正確な情報の要約」にすることで、AI回答の引用元(ソース)として選ばれやすくなります。
メタディスクリプションに書くべきこと
タイトルとH1が決まれば、次に必要なのが「メタディスクリプション」。
これは商品の紹介文・概要文と捉えて問題ありません。
メタディスクリプションの役割
クリック率(CTR)の最大化:
検索結果でユーザーの目に入った際、「自分の探しているものはこれだ!」と確信させてクリックを誘発します。ページの要約:
検索エンジンやAIに対し、ページを開く前に内容のプレビューを提供する役割です。
※ 現在、Googleの直接的な検索順位(ランキング)には影響しないとされていますが、CTRが変われば間接的に評価に影響します。
書くべき内容
大規模ECの場合、以下の4要素を80〜110文字以内で構成するのが黄金律です。
商品スペック: ブランド名、型番、サイズ、材質、入数。
カタログから引っ張る際、「型番だけ」や「名称だけ」にならないよう組み合わせるのがポイントです。
型番は半角英数字に統一するなど正規化してください。
カテゴリーごとに「最適なキーワード」は違うはずです。商品カテゴリに適した項目を選んでください。【ベネフィット】利用シーン: 「屋外OK」「高耐久」「〇〇用」など。
カタログ上の項目「材質:SUS304」などを、ユーザーとAIが求める「価値」に変換して差し込みます。
SUS304の例なら、「錆に強い」「光沢が長持ち」「高温環境で使える」「衝撃につよい」など。【信頼・利便性】購入条件: 「当日出荷」「送料無料」「JIS適合」など。
【重要】検索キーワード: ユーザーが検索する単語を自然に組み込む(検索結果で太字になるため)。
どれも無作為にカタログから抽出するのではなく、プロユーザーが検索や質問に使うキーワードかということを意識してください。
また、可能であれば、「全てのデータを一律に流し込む」のではなく、売上TOP 500くらいの商品だけは、「ルールに基づいてされた文章」に対して人間が少しだけ「ノウハウ(独自の強み)」を上書きできる仕様にしておくのが、大規模ECにおける「勝てる運用」のコツです。
メタディスクリプションがタイトルと同じになりがち
という相談もよくあります。「重要なキーワード(型番、サイズ、商品名)」が重複するのは必然であり、全く問題ありません。
むしろ、型式のような重要な情報は、タイトルにもメタディスクリプションにも必ず重複して含むべきです。
ただし、「メタディスクリプションがタイトルと1文字も違わずに全く同じ」というのは避けるべきです。
重要キーワードは重複しますが、メタディスクリプションではタイトルに書ききれなかった「決めて」となる情報を加わえましょう。
LLMO的ポイント
AI(SearchGPT, Perplexityなど)は、このmeta descriptionを「そのページの最も信頼できる要約データ」として扱います。
情報の高密度化:
AIは「ふわふわした修飾語」を無視します。「最高級のボルトです」よりも「SUS304製、引張強度〇〇N/mm2」といった客観的・定量的なデータを入れることで、AIが正しく理解し、引用率が上がります。ハッシュタグ的な意味付け:
ページ内の長い商品説明をAIが要約し損ねるのを防ぐため、meta descriptionで「このページは、[型番]の[一般名]について書かれたページである」と正しく定義しておく必要があります。回答の引用元(Source)としての選定:
AIが回答を生成する際、meta descriptionの内容が具体的であればあるほど、AIは「このサイトは情報が整理されている」と判断し、参照元リンクとして表示しやすくなります。
大規模EC向けの「自動生成」戦略
もし商品数が膨大な場合は、以下の「変数埋め込み式テンプレート」をシステムで作ってしまうのが正攻法です。
【メタデスクリプションの自動生成テンプレート例】
[ブランド名]の[商品名](型番:[型番])は、[材質]を使用した[用途/特徴]に優れた製品です。 [サイズ]という規格により、[具体的な活用例]での使用に最適化されています。 [入数]セットでのお届けとなるため、現場でのまとめ買いやストックにも適しています。
良い例
ABC工業 sta-m8-10 ステンレス六角ボルト M8×10mm。耐食性に優れたSUS304採用で、屋外設備や看板の固定に最適。100本入。JIS B 1180準拠。14時までの注文で当日出荷可能。在庫あり。
悪い例
ステンレス製の六角ボルトです。M8サイズなど各種サイズを豊富に取り揃えております。ABC工業の製品は高品質でDIYからプロの現場まで幅広く対応。送料無料で最短当日お届け可能です。今すぐチェック!
商品説明に書くべきこと
タイトル、H1、メタディスクリプションができ、商品ページの骨組みはできました。
しかし、最後にして最大の難関が「商品説明」です。
商品説明の役割
「不安」を解消し、購入を確定させる
入り切らなかった「サブキーワード」を拾い上げ
「データの意味付け」と「文脈」の提供
書くべき内容
1. 「スペック」を「ベネフィット」に翻訳する
meta descriptionでは「SUS304」と書くだけで精一杯ですが、商品説明ではその「意味」を語ります。
スペック(事実): ステンレス(SUS304)製
ベネフィット(利点): 「雨ざらしの屋外でも10年錆びにくい。交換の手間とコストを削減します。」
2. 「利用シーン」を具体的にイメージさせる
LLMO(AI最適化)の観点からも、ここでの具体的な記述が重要です。
「看板の支柱固定」「ソーラーパネルの架台」「ウッドデッキの基礎」など、具体的な用途を箇条書きします。
これにより、AIが「〇〇に使えますか?」という質問に対し、あなたのページを根拠に回答できるようになります。
3. 「よくある不安」を先回りして消す
meta descriptionでは「JIS適合」としか書けませんが、商品説明では詳細を補足します。
「市販の13mmスパナが使えます」「ネジピッチは標準の1.25mmです」など。
「これを買っても大丈夫だ」という確信を与えるのが、商品説明の最大の役割です。
キーワードは「入れるもの」ではなく「滲ませるもの」
よくある誤解
❌ キーワードをたくさん入れれば強くなる
⭕ 文章の中に自然に現れる
良いキーワードの考え方
ユーザーが実際に口にしそうな言葉
商品説明の中で自然に出てくる単語
例:
屋外
耐食
ステンレス
設備用
工業用
大規模ECでのコツ
すべてのページで無理に差別化しない
「用途」「選び方」「違い」で文章に差をつける
それでも迷ったら
ページ公開前に、これだけ確認してください。
「この文章を読んで、
初めての人が“自信を持って選べるか?”」
YESなら
SEO的にも
LLMO的にも
かなり良いページです。
役割ごとの項目配置表
項目 | 役割 | 配置場所 |
|---|---|---|
商品タイトル | 「集客・識別」。検索結果で最初に見る。 | ブラウザタブ・検索結果 |
H1(大見出し) | 「答え合わせ」。開いた瞬間の安心感。 | ページ最上部 |
リード文 | 「感情を動かす」。一言で魅力を伝える。 | 商品画像の横など |
主要な3項目 | 「納得」。主要なベネフィット3点。 | 商品説明の冒頭 |
詳細スペック表 | 「信頼」。カタログデータの全開示。 | 商品説明の中盤〜下部 |
meta description(裏) | 「要約」。検索結果での接客文。 | HTMLコード内 |
さぁ、これだけおさえることができればECサイトの商品ページSEOはプロ並みです!
自信を持って商品登録していきましょう。
あなたのECサイトが大成功することを願って。HAPPY EC DEVELOPOING!
真屋 明典
ビヨンドウェブ開発者(TensorFlow認定開発者) 日本の中小企業の価値は10倍になると思っている人。「Small is beautiful」が座右の銘。
